メイン コンテンツにスキップ

mienisi 3th Anniversary −Ⅱ−

mienisi三周年限定企画

前編ではひたすらに生地について綴りました。

後編ではその生地が一着の衣と成ったその姿を

たっぷりとお披露目できればと思います。

 

まず初めに

前回の「二重織り擬麻ローシルク」について

お読みいただいた皆様に謝らなければならない事が。

実はその後

生地の説明に不足があると感じ

かなり加筆しました。

と、いうより

当初あまりに文章が長すぎたので

添削して投稿したのですが

肝心な所まで消してしまっていた訳です。。。

もしよろしければ復習もかねて

前編をもう一度お読みいただけますと

書き手冥利に尽きます。

 

さて

そんな前編をご覧いただくと

ある程度察する事かとは思いますが

今回の擬麻ローシルク

今までご紹介してきた数々の生地と比べて

間違いなくトップに立つ高級生地です。

というのも

あまり予算的なものを考えず

ただただ良いと感じたモノを素直に受け入れたかったので

その結果ではあります。

加えて、着数

今回ご用意した「全10着」は

しかもそのほとんどが一点物となります。

“限定”というと聞こえはいいのですが

せっかくの三周年

今までお世話になってきた

様々な方と楽しむ催しとするつもりが

結果、どんどんコアな方向に進んでしまいました。。。

限りある着数となり大変恐縮ですが

できる限り沢山の方と

一緒に楽しんでいけたらと思っております。

 

それでは

mienisi三周年限定企画

そのベールを脱ぎましょう。

もう、言葉は要りません。

参りましょう。

“二重織り擬麻ローシルク”

×

“灰草”

mienisi 3th Anniversary Limited Edition.

8/2(Fri.)15:00〜 Start!!

  

プリミティブな表情に

そこはかとなく漂う品の良さ。

この生地と出逢い

それがカタチになった姿を想像した時

私の中で真っ先に浮かんだのが“灰草”でした。

もちろん

仕立てる生地を店が用意する事は

かなりイレギュラーな流れです。

三周年という節目を慮ってくださり

今回特別に、そして快く

承諾してくださいました。

 

『この贅沢な生地を贅沢な生地量で纏いたい』

そして何より

『染めてみたい』

という

なんともウチらしい欲を満たすべく

物語は動き始めます。

 

ちなみに灰草の(狂気的な)手仕事については

以前のkakimonoに記載しています。

よろしければ合わせてお読みください。

“二重織りローシルク擬麻”

そんななかなかお目にかかれない高級生地を

草木で「製品染め」してしまうのは

自分で言うのもなんですが

一歩間違えれば暴挙ですよ。笑

恐らく機屋さんもたまげるであろうこの企み

私と灰草デザイナー

緊張しない訳がありません。

が、やはりと言いますか

そこはあの灰草です。

この擬麻ローシルクを

期待を超える仕上がりに導き

更なる高みへ連れ立ってくださいました。

Item:Haori Coat
Button:真鍮 / 洋白
Dyed:ecru / sumi / hai-ao

 

一型ずつご紹介してまいります。

まずはやはり“Haori Coat”

無国籍かつ粗野な生地感

肌にしっとりと馴染む着心地の良さ

何より“軽量”である事

Haori Coatに至る為の様々な壁を

導かれるように超えてゆき

生地とカタチはついに交わりました。

私の中でこの擬麻ローシルクは

=Haori Coatを連想するぐらい

頭の中に電気が走った瞬間。

そんな妄想が

今、目の前でカタチとなっている事に

言葉にできない嬉しさを感じています

特殊加工糸、かつ、特殊織りの生地。

とんでもなく縫い難く染め難いこの生地を

見事カタチにしてくださった灰草デザイナー

そこには想像を超えるような下準備と心構えが

必要だった事と思います。

この場を借りて改めて感謝申し上げます。

男性モデル:175cm

 

女性モデル:156cm

 

シルクと擬麻、それぞれの性質を帯びたファブリックが

独特のドレープと存在感を生み

動くたび歩くたび

生地が踊ります。

あぁ、本当に作っていただいて良かった。

Item:Haori Vest(new model)
Button:洋白
Dyed:sumi / red(new color)

 

お次は

SS24で初めて登場した型

“Haori Vest”を

今回のスペシャルエディションに抜擢

やはり見事な仕上がりです。

同じく美しい染め色も

新色となる天然染色のred

深みのあるダーティーな色合いが特徴です。

男性モデル:175cm

 

女性モデル:156cm

「羽織」という名に相応しい

単体で主役になり得るベスト。

そこへHaori Coatを重ねると、

いわずもがな、美しく整います。

 

Item:Zouave Pants
Button:真鍮
Dyed:ecru / sumi / hai-ao

 

フランス歩兵「ズアーブ兵」が

戦闘時に着用していた衣服を模した

私が愛してやまない灰草のワイドパンツ。

Haori Coatとのセットアップを踏まえ

染め色も対に。

今回のルックで着用しているボトムスも

もちろん全てこの“Zouave Pants”です。

男性モデル:175cm

 

皆様ご想像の通り

裾に備わった紐が

シルエットに変化を生みます。

 

女性モデル:156cm

 

墨染めや灰青はもちろん

個人的な推しは染め無しのecru

mienisiではちょくちょく登場する白パン

その中でも群を抜いて雰囲気があり

初めての方でも取り入れやすい風合いに

仕上がっているかと思います。

草木の色味と非常に合わせやすいので

染め服を沢山お持ちの方にこそ

ぜひおすすめしたい一着です。

 

そして最後の一型はこちら。

Item:Ilur Robe Ⅱ(new model)
Button:土
Dyed:red(new color)

 

できる限り人為の痕跡を消し

そこにあるものをあるがままに縫い立てたような衣

そんな“Ilur Robe”が

今回マイナーチェンジを果たし

カタチを新たにご提案させていただきます。

男性モデル:175cm

 

大きく変わったのは衿形状

以前までは丸襟のノーカラーでしたが

今回からV気味に落ちるノーカラーに。

やはり灰草の特徴である

独特のカッティングと線が

思う存分ご堪能いただける仕様となっています。

と、いうことは

“Haori Vest”を重ねて

こんなこともできるかなと。

そして同じくこちらもじっくりと見ていただきたい

女性着用のイメージ。

女性モデル:156cm

 

衿形状とカットオフが

シルエットのシャープさを際立てますが

実際は“Haori Coat”に勝るとも劣らない

贅沢な布使いで仕立てられた一着。

バサっと纏うだけで絵になる衣

そしてやはり身軽な着用感

二重織りローシルク擬麻の魅力を

これまた存分に引き出せているのではないかと。

以上

今回ご用意した型と染め色

その全てとなります。

 

最後に販売方法について。

“8/2(金)15:00”より

mienisi店頭にて一斉に販売をスタートさせていただきます。

灰草はブランド側の意向により

基本的にオンラインでの販売は致しかねますが

記念すべき三周年の催しとして

『過去にmienisi店頭orWEBを一度でもご利用いただいた方』

に限り

今回特別にオンライン販売も承ります。

ただし

“8/5(月)以降”とさせていただきますので

予めご了承ください。

商品詳細や購入をご希望の方は

こちらよりご連絡をお待ちしております。

(online storeページには掲載致しません)

 

三周年に相応しい「生地」と「衣」

そしてこれらを一緒に楽しんでくださる

「mienisiな皆様」のご参加があって初めて

anniversaryの舞台は整います。

いつもの皆様も

お久しぶりな皆様も

初めましての皆様も

最初で最後の三周年

ぜひ一緒に楽しみましょうね。

 

前の話:−

 

category :