YUTA MATSUOKA Order Exhibition in 2024 −Ⅱ−
▽期間▽
2024.11.2〜10(無休)
▽デザイナー&スタッフ在廊日▽
11/2(土)
11/3(日)
約一年の準備期間を設けた企画展
ついにお披露目の時がやってまいりました。
独自の世界観を衣服に表現する
“YUTA MATSUOKA(ユウタマツオカ)”
彼が生み出す様々な物語を
mienisiというフィルターを通してご提案する
exclusiveなオーダーエキシビション。
当初、kakimonoは一つにまとめるつもりでした。
しかし今回のボリューミーな内容を綴るうちに
「あ・・・これは無理だ」
とすぐさま断念。
結果として開催一週間前の告知となってしまい
誠に申し訳ございません。
ですがその内容は
期待を裏切らない仕上がりになっているかと思います。
今展の為に拵えた複数の生地と染め
多数のarchivesや限定即売品
いよいよご紹介させていただきます。
《SpecialⅠ》
“6B Cook Jacket & New Balloon Pants”
−exclusive fabric and natural dye−
最初にご紹介するスペシャルアイテムは
YUTA MATSUOKAを象徴する一着
「Cook Jacket」
それを三“地”三様の生地と染め
そして2つのサイズにて取り揃えた
今展の主役となるセットアップです。
全て「オーダー品(受注制作)」となります。
○Fabric.1
“14 Count Linen Canvas × kakishibu-akasabi”
・6B Cook Jacket / ¥99,000- (+tax)
−ecru:¥90,000- (+tax)
・New Balloon Pants / ¥60,000- (+tax)
−ecru:¥53,000- (+tax)
⠀
糸に生じる毛羽を極力取り除きながら
丁寧に紡績された貴重な亜麻糸を
100%使用した平織のリネンキャンバス。
仕上げに大型のタンブラー機にて
揉み解すようにゆっくりと生地を洗い込み
密度をギュッと詰める事で
こなれた風合いながらもぶるんとしたハリを持たせています。
まさに「canvas」の如く
ブランドの世界観を映し取る
YUTA MATSUOKAがこよなく愛する生地
それをmienisiといえば、な
柿渋染め・赤錆でフィニッシュ。
染め上げるのはもちろん
京都・西陣に構える新進気鋭の染め屋
“染一平”
今回も彼ならではの色を
全力で施していただきました。
(染め屋についてはこちらをご覧ください)
YUTA MATSUOKAのコレクションアーカイブから掬い上げた一生地
こちらに限りオーダー着数に制限は設けず
染め有・染め無(ecru)の2パターンをご提案致します。
○Fabric.2
“Cotton Wool Twill by Marzotto × Ink Dye”
−Limited:5〜7 peace
・6B Cook Jacket / ¥99,000- (+tax)
・New Balloon Pants / ¥60,000- (+tax)
⠀
200年近い歴史を誇るイタリアの老舗毛織物メーカー
「マルゾット社」の貴重なデットストック地。
特徴的な表面の太番綾目を
繊細な細番の糸で裏から留めていく設計で織られた
テーラーの為の美しいスーツ地です。
この特徴的な綾目と素材使いに着目し
染まりやすい白地部分を狙って墨染め。
美麗な綾目は極力崩さず
元々の茶味を残しながらフェードさせる事で
退廃的で他にはないグレイッシュなブラウンに。
こちらはmienisiにて手染めで仕上げました。
マルゾット社の生地もやはり
YUTA MATSUOKAのアトリエに眠っていた
生地stockから掘り起こしたもの。
オーダー着数が限られており
「限定5〜7着」のご用意となります
○Fabric.3
“Wool Linen Herringbone Jacquard woven on SCHÖNHER”
−Limited:2〜3 peace
・6B Cook Jacket / ¥90,000- (+tax)
・New Balloon Pants / ¥53,000- (+tax)
⠀
3つ目の生地は「染め無し」にてご提案。
希少なションヘル式織機で
質の良いウールとリネンを交差させ
上品な光沢感を表情に滲ませた
変則杉綾組織のジャカード生地。
杉綾=ヘリンボンの特徴である山型斜文の間に
異なる織組織をひっそりと組み込ませる
YUTA MATSUOKAの大胆な発想から生まれました。
元々はコレクションに登場させる予定だったものの
糸が切れやすいリネン糸をジャカードで複雑に織り込むという
“機屋泣かせ”な仕様が原因で
涙ながらにそれを断念したというエピソードまで。
ションヘルで低速に織り込まれたジャカード地は
糸本来の表情が引き立つように織り上げられており
更に製品洗いをかけてナチュラルなシワを付与しています。
⠀
こちらの生地も貴重なarchivesとなりますので
オーダーにて「限定2〜3着」のみお引き受け致します。
《Special No.2》
“Oversized Print Scarf / Franch Linen Voile”
−sumi and kakishibu−
・Dyed:¥35,000- (+tax)
・Ecru:¥30,000- (+tax)
二つ目は大判ストールのご提案
こちらも全て「オーダー品(受注制作)」となります。
1916年にスペインのマドリードで発行された
オカルト系冊子の「挿絵」を
まるで“版ズレ”を起こしたかのように
柄をワザとずらして重ねてプリントした
YUTA MATSUOKAのオリジナルファブリック。
フレンチリネンのボイル糸で織り込んだ生地は
揉み込むようにゆっくりと窯染めされており
ボイル糸ならではのチリッとしたハリ感と
独特のシボ感を宿しています。
YUTA MATSUOKAの世界へグッと引き込むような
非常に特徴的な図案を活かし
染め2色と染め無しの1色にてご用意。
いつもの服装を“変質”させる
そんな存在感をお楽しみください。
《Special No.3》
“The Reborn Project”
−naturally dyed archival pieces−
そしてこちらがもう一つの主役
今展の為にご用意した一点物の作品群です。
YUTA MATSUOKAの過去の作品達に焦点を当て
「染色」によって再び命を宿す事をテーマに
一着一着と向き合って染め直し。
mienisiによる天然染色
京都・染一平による特別なハンドダイ
YUTA MATSUOKAのハンドスタンプ
それぞれを想い思いに施しました。
全て一点物の為
アイテムやサイズに限りはございますが
作品達の新たな姿をぜひご覧ください。
《Special No.4》
“Works of ATELIER OPHERIA”
−FW24 Collection and Special Peace−
最後のご提案です。
ブランドの世界観を「場」として表現した
YUTA MATSUOKAのアトリエ兼ショップ
“ATELIER OPHERIA”
そこで限定的に販売されている
OPHERIAのスペシャルピースと
FW24を中心としたコレクションアイテムを
可能な限りmienisiへ集結。
当店ではすでに完売してしまったものも
いくつか再入荷する予定となっています。
先ほどの“染め直しアーカイブス”と共に
こちらもお楽しみいただけたら。
⠀
以上
mienisi×YUTA MATSUOKAによる
4本立ての企画展
その全てをご紹介させていただきました。
企画展中も随時Instagramよりご紹介してまいりますので
引き続きチェックしていただけたらと思います。
YUTA MATSUOKAのユーモラスな衣服達が
皆様のクローゼットに新たな世界を創り
この秋冬を存分に盛り上げる
そんなお手伝いができましたら幸甚です。
皆様のご来店心よりお待ちしております。
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