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MARIA GOYA the First Order Exhibition

▽期間▽
2025/12/20〜1/12

▽休業日▽
12/31〜1/2

▽お渡し予定▽
2026年2〜3月頃
※型・素材・数量により納期が前後する場合がございます
※会期後にお渡し可能な即売品もご用意しております

2025年の最後を締めくくるのは

スペインはマドリードを拠点に

母娘のデュオで活動する作り手

“MARIA GOYA”

時代を超えてシームレスに存在する

クラシックかつコンテンポラリーな衣服達

日本国内で初のお披露目となる今展では

サイズや生地や一部仕様をオーダーメイドできるものと

今の時期にぴったりな即売品、そのどちらもを取り揃え

クリスマスから年始にかけて開催致します。

長い会期をどうぞお愉しみください。

生地選定、デザイン、パターンメイキング、裁断、縫製

そして最終的な仕上げからノベルティに至る迄

全ての工程が2人の“手”によって完遂される

まさしくオールハンドメイドブランド。

しかしそのプロセスは“実践”的です。

象徴的かつ構築的なディテールを用いながらも

常に着心地と機能性を重視し

生地の特性や動きに合わせて何度もトワルを組み

時間をかけて一型一型を形にしていきます。

「抽象的なテーマだけで服作りを完結させない」

それは彼女達が

一着の衣服を大切に、そして永く愛用して欲しいという

心の表れでもあります。

大量生産・大量消費を是とする

現代の構造からは決して生まれない

非常に“パーソナル”なコレクションピースです。

デザインの礎となるのは

ビクトリア朝の絢爛豪華な装飾や構造と

日本の伝統と美学に呼応したミニマリズム

そして現代のテーラリング技法と機能美です。

それぞれが持つ特有の資質を巧みに融合する工程は

クラシックとモダン、東洋と西洋といった

異なる時代性と文化との“対話”を意味し

それこそが「時代の超越」と「独創性の発現」を可能にする、と。

そんな揺らぎを帯びて生まれる一着を

彼女達は“静かなエレガンス”と表現します。

製作における全ての始まりは「生地選定」にあります。

ブリティッシュウール、リトアニアリネン、シルクタフタ、ワイルドシルク…etc

スペイン国内からヨーロッパ諸国にかけて

何処かノスタルジーを感じさせる

天然素材100%の生地を厳選し

素材の特性を見極めながら

時には生地加工まで自ら施す徹底ぶり。

ただ単に品質を求めるのではなく

過去と現代を繋ぐ“架け橋”としての役割を担います。

彼女達が創造する世界観と

精選されたファブリックとが見事に一体となり

“MARIA GOYA”を形作っているのです。

『私たちはムードボードやトレンドを参考に制作することはありません。
私たちのプロセスは常に生地から始まります。
それぞれの生地に独自の個性を与えることで
素材そのものが“どうなりたいのか”を私たちに教えてくれます。
重さ、質感、色、動きがシルエットと構造を導き
それを元にクラシックなベースブロックからパターンを開発し
フィッティングを通して形を洗練させ
適切なプロポーション、ドレープ、そして快適な着心地を実現するまで
私達は試作し続けます。』

 

古き良き時代の最も美しく優れた意匠と

技術革新と共にもたらされた新しい様式を

巧みに、かつ実践的に取り入れた

“普遍の美意識”が息衝く衣服達

どれもこれもが印象的なMARIA GOYAのコレクションを

今展では秋冬に適した素材をメインにセレクトしています。

せっかくなので掻い摘んでお披露目を。

MENINA Long Coat / Black Thick Linen
MENINA Short Coat / Black Wool Linen
MENINA Short Coat / Grey Wool Herringbone
MENINA Dress / Off White Wrinkle Linen
MENINA Dress / Red Dupioni Silk

− MENINA series −

 

彼女達のコレクションの中で

真っ先に目を奪われたのが

この“MENINA”と呼ばれるシリーズでした。

特徴的なカッティングと美しいバッスル

MENINAという名は

スペインの画家であるディエゴ・ベラスケスの代表作

『ラス・メニーナス』から着想を得ています。

MENINA Skirt / Pin Stripe Linen

絵画に登場する女性や少女たちは

幅広で、構造的で、そして存在感に溢れた

まるで彫刻のようなドレスを着ており

それらをシルエットで表現しています。

構築的な立体感と贅沢なボリュームが

かの時代にタイムスリップしたかの如く

特有の「優雅さ」を醸します。

− TWO-PIECE DRESS / 2 Colors Dupioni Silk

 

“MENINA”同様

こちらも印象的なセパレートドレス。

やはり絵画の登場人物を思わせるようなシルエットと

Spanish mantilla(スパニッシュ・マンティージャ)と呼ばれる

スペインの伝統的な女性用頭飾りからインスピレーションを得た

まるで煙突の様に伸びるロングネック。

インナースカートには色違いの共布を差し込みます。

基本的にはDressとSkirtのセットオーダーとなりますが

別々でのオーダーも承る事ができます◎

 

− MARIA GOYA SHIRT / Dupioni Silk and Wrinkle Linen

自身の名を冠したシャツブラウス。

贅沢に取られた生地量と

華やかに広がる裾により

優雅な姿を魅せる一着は

ハリのあるシルクタフタを当てがうと

より立体的なシルエットが際立ち

洗いによるシワを施したリネンを当てがうと

ふわりと舞うような軽やかさを演出します。

生地や色でガラリと変わる衣服達

自身の理想の一着を手にする事ができるのは

Order Exhibitionならではの醍醐味ですね。

 

− Oversized Coat / Thick Linen

随所を形作る西洋的なディテールに

東洋を思わせる平面的なボリュームを掛け算したオーバーコート。

MARIA GOYAの衣服達は

その殆どが女性に向けたコレクションとなりますが

男性が着用可能な衣服もございます。

思わぬ出逢いを愉しまれてみてはいかがでしょう。

そのほかにも

生地違いを含む約30着の“至服”が

自由が丘にて今か今かと

お披露目の時を待っています。

詳細はInstagramにて少しずつご紹介しますね。

 

EVARISTの革靴

MALESAの帽子に次ぐ

MARIA GOYAの衣服

その全てが遥か西の大国・スペインで生まれながらも

自然とここmienisiに集った事は

まさに縁と呼ぶ他にありません。

三者三様の作り手達とその作品には

一つの共通点が存在しています。

それは

偉大なる時代への“リスペクト”と

自らの“個性”と“手仕事”を

欠かさず、大切にしているという事。

洋服も小物も

デザインや技術の「根」に存在するものは

過去の偉人達が築いてきたモノが殆どであり

しかしそれに心服しながらも

自らのアイデンティティーをきちんと組み込む。

そしてそのアプローチの多くは非常に手工芸的

つまり「人の手を通じて創る事」が意識されており

各ブランドがネームタグに至る迄を手作業し

必要なモノを、必要な時に、必要な数だけ

届けようとしています。

だから彼ら・彼女らの作品は

特有の“気配”を纏った

作り手にしか成せないモノと成るのです。

『“MARIA GOYA”は
このプロジェクトの原動力であり熟練の職人である
母・Yolanda Larrañetaの芸術的ペルソナとして存在する
若き日のヨランダは
自身の好みに合う洋服を見つけることに苦労し
15歳で初めて洋裁と出逢ったその日から
SINGERの古いハンドホイールミシンと実母の手解きにより
自分の感性に合った衣服を自らの手で作り始める
時代に左右されない美と独自性を貫くスタイルは
日々、着る服を選ぶその瞬間を「作業」ではなく
「自己表現の手段」とみなす強い芯を有する人々と
私たち家族やゴヤ家が紡いできたこれまでの物語
そしてファッションという特別な存在への
“愛情”に根ざしている』

⠀⠀

45年の時を経て

娘・Virginiaと共に立ち上げた

日本初披露となるMARIA GOYAのExhibition

是非この貴重な機会をご体感ください。

今展もどうぞよしなに。

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