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EVARIST BERTRAN ORDER EXHIBITION at mienisi

▽期間▽
2024.12.7 〜 2025.1.5

▽休業日▽
12/12(木)
12/19(木)
12/31〜1/3

▽お渡し予定▽
2025年4〜5月
※革や型の種類や海外情勢により前後します
※一部即売品もご用意しております


2024年のラストを締めくくるのは

スペインはバルセロナより轟くシューメイカー

“EVARIST BERTRAN”のレザーシューズ達。

mienisiの皆様にはすでに説明不要の一足ですが

ここまでの数が揃うとやはり圧巻です。

店頭では7日よりPre Start

kakimono公開前からオーダーの受付を開始しております。

今回はonlineからも承る予定ですので

長い会期をどうぞお愉しみください。

東京では初となるEBの企画展。

全ての革と全てのサイズ(35〜48)からお選びいただける

“Order Exhibition”の名に相応しい物量となっています。

本展示にご用意したサンプルシューズは

EBデザイナーであるRoger氏のご厚意により

全て新規にご制作いただいております。

サンプルとは思えない“ガチガチ”な履き味も

合わせてお楽しみください◎

まずはブランド紹介から改めましょう。

“EVARIST BERTRAN(エバリスト バートラン)”

スペインはバルセロナにアトリエを、

南部のアンダルシアに工房を、それぞれ構え

古くから馬文化が根付く

この地特有の技法を用いる

ハンドメイドシューメイカー。

イタリア・サンタクローチェ地区で生み出される

古典的製法のベジタブルタンニンレザーを使用し

味わい深い経年変化と

かつてのウッドソールを思わせるような風貌

そして伝統的で屈強な製靴技法を取り入れた

足元に確かな存在感を纏わせる作品達です。

 

EBの特徴の一つとして挙げられるのが

全ての靴に『グッドイヤーウェルテッド製法』が採用されている事。 

革靴にはいくつかの代表的な製法が存在しますが

その辺りの細かな説明はひとまず横に置き…

主に私個人の感想を綴れたらなと。

グッドイヤーの良さは

とにかく「タフネス」で

「アフターメンテナンス」がし易く

履き込む度に足馴染みする「経年変化」を実感できる事

そして何よりも魅力的なのが

見た目の美しいレザーソールにも関わらず

長時間歩き続けても「疲れにくい」事です。

高い耐久性・耐水性に加え

ソール内部にコルクを敷き詰め

歩行時の衝撃を緩和する機構。

過去に様々な革靴を履きましたが

立ち仕事が多かった私にとって

相棒と呼べる靴のほとんどはこの製法でした。

ジョンロブ、エドワードグリーン、チャーチ、トリッカーズなど

英国の名だたるドレスシューズブランドにおいても主流とされている

その事実こそが実用性の高さを裏付けています。

屈強かつクラシカルな製法を取り入れたEBの革靴は

履く人それぞれの足型に「育つ靴」

まさしく“末永く愛せる一足”なのです。

EBデザイナーのRoger氏は

異色の経歴の持ち主でもあります。

最初のキャリアは映画プロデューサーとして

約10年に渡りその道を突き進んだのですが

子供の頃から大好きだった革靴が忘れられず

なんとそこから独立。

自身で靴のセレクトショップをスタートさせます。

そして店を5年間続けたのち

一人の靴職人との出逢いをきっかけに

今度は自らの手で靴を創る道へ。

現在は少数精鋭の靴職人とタッグを組み

Roger氏本人はデザイナー業に集中

自分自身のブランドはもちろん

某有名メゾンのOEMなどを手掛けています。

 

“EVARIST BERTRAN”とは

モノづくりへの深い情熱を持っていた祖父の名であり

尊敬と感謝の念を込めて名づけらたもの。

EBの靴から漂う独特の色気とノスタルジアは

古き良き時代の技術や素材を積極的に取り入れている、

という表層上の要因だけではなく

彼が祖父や映画という世界を通じて感じ得てきた

「革靴」というモノへの抽象度の高さだと感じます。

スペインという場所にも特徴があります。

デザイナーが製靴の拠点に置く

スペイン南部のアンダルシア地方は

古くから人と馬が共存する文化が根付く土地。

馬という生き物への深い理解と

乗馬用の優れたブーツを手作業で作る古い伝統があり

EBの靴にはそれらの技法が取り入れられる事になります。

アンダルシアに古くから存在する熟練の職人達が

一足一足手仕事で仕上げる革靴。

先人達の知恵と技術の結晶が

「道具」としての完成度の高さに繋がっています。

そんな革靴に

Roger氏ならではの「解釈」が加わる事で

美しくもノスタルジアなフォルムが成形されるのです。

 

不易流行の言葉に相応しい

モノづくりへの真摯な姿勢と

唯一無二の革靴達

そして何より

彼の言葉や文面から滲み出る人としての温かみが

私を虜にして離しません。

 

そんなEBを要する本企画展

できるだけ多くの方に楽しんでいただけたら、と

多数のサンプルをご用意しました。

一型ずつ、その特徴も見ていきましょう。

《EB2》
“Derby Shoes / Raised feathers”
− Horse Culatta Black & Oiled Shoulder −

¥99,000- (+tax)~

 

これぞEVARISTと言っても過言ではない

ブランドを代表する型・EB2

通常の短靴よりも高い位置に設計された羽根と

丸みの中にシャープさを魅せるラウンドトゥ。

贅沢なシームレスヒール仕様で

余計な縫い目の一切を無くし

耐久性の向上と、美しい曲線美を浮き彫りに。

オーセンティックかつ独特の風貌で

スリム・ワイドと合わせるボトムスを選びません。

 

写真は

「ホースクラッタレザー」と

「ホースオイルドショルダー」という

2種類のレザーを使用したEB2

特に写真2,4,5,6のホースクラッタ(馬の臀部)は

ブランドのシグネチャーとして使用され続けている部位で

力強いシボやトラが刻まれた

馬が生きた証を象徴するようなレザーです。

対してオイルドショルダーは

その名の通りオイルをふんだんに含ませた

柔くきめ細かい背中〜肩周りの部位。

クラッタと比べて比較的キズやシボ感が少ないため

よりクリーンな仕上がりを期待できます。

それぞれが異なる個性を主張する革達

いずれも革本来の表情と深い経年変化をご体感いただける

古典的製法のイタリアンバケッタレザーです。

全モデル共通のダブルソールには

頑強なバッファローネックレザーを採用。

グッドイヤー製法の堅牢度と相まって

非常にタフネスな仕上がりです。

それゆえ履き始めの硬さは感じますが

天然素材のみを使用している為

履き込む度にどんどん馴染んでゆく快感と、

特有の反り上がったアッパーが歩行を補助し

持った重さからは想像もできない

快適な履き心地を味わう事ができます。

 

最初の一足としてもおすすめな

私自身、とても愛用しているモデルです。

こちらはカスタムの一つである

5cmのカーブドヒールを兼ね備えたEB2

足元の色気が更に際立つ

デザイナーが愛してやまないスタイルは

全モデル価格変更無しで適用可能です。

《EB1》
“Derby Shoes / Classic Style”
− Horse Culatta Black

¥99,000- (+tax)~

EBが表現するもう一つの短靴

よりクラシックな造形に

EB2と比べてスタイリッシュなラウンドトゥ。

これぞダービーシューズと呼ぶべきEB1は

EB2とは木型から異なる

似て非なる魅力を感じさせるモデル。

よりすっきりとした見た目はもちろん

履き味の違いとして

履き口が広くゆとりのある作りのため

厚みのあるがっしりとした足型の方には

こちらのEB1がおすすめです。

反対に、厚みが比較的薄い足型の方には

甲をしっかりとホールドしたくれるEB2をご検討ください。

《EB3》
“Lace Up Boots / 9 Eyelets”
− Horse Shoulder Washed

¥108,000- (+tax)~

クラシックなスタイルのレースアップブーツ。

やはり余計なステッチは排除され

2枚の大きな革を贅沢に使用し

手作業で成形されています。

EBのブーツは

かかとから足首までの曲線が特に美しい。

足をスラリと長く魅せる造りには

デザイナーのフォルムへの拘りが込められています。

《EB12》
“Lace Up Short Boots / 7 Eyelets”
− Horse Culatta Black & Culatta Reverse −

¥108,000- (+tax)~

※Culatta Reverse:¥121,000– (+tax)

写真では分かりにくいですが

こちらは7アイレットのショートブーツ。

相変わらずの曲線美と

かかとに向かって斜めに下がる履き口が

着脱のし易さやクロップドパンツとの相性を高めてくれます。

そして写真で着用している

馬革独特の表情が際立つ“Reverse Culatta”は

EBを代表するレザーの一つ。

こちらはアップチャージにて各型オーダーを承ります。

《EB5》
“Side Zip Lace Up Middle Boots / 12 Eyelets”
− Horse Culatta Reverse −

¥127,000- (+tax)~

※Culatta Reverse:¥140,000– (+tax)

グラマラスな雰囲気のミドルレースアップブーツ。

サイドにジップを走らせたのは

着脱を楽にするため、というよりも

かかとから履き口までのシェイプを

より際立たせた造形にしたいが故です。

更に“Reverse Culatta”の存在感が

足元に圧巻の雰囲気を纏わせます。

靴という名のオブジェクト

絵になる一足です。

《EB7》
“Back Zip Boots”
− Horse Oiled Shoulder −

¥113,000- (+tax)~

誰もが一度は憧れるバックジップブーツ。

履き込む事によって生まれる

甲への深いシワと艶が楽しみな一足には

柔くきめ細かいホースショルダーや

硬いクラッタに洗いをかけたウォッシュドクラッタなど

ドレープ感を楽しめる革がおすすめです。

履く人のクセがデザインへと昇華される

まさに自分だけの一足。

《EB9》
“Back Zip Middle Boots”
− Horse Culatta Washed −

¥127,000- (+tax)~

EB7の丈を10cm程度高く仕上げた

ミドルカットのバックジップブーツ。

EB5とほぼ同じ高さとなります。

使用されている「ウォッシュドクラッタ」は

硬質なクラッタレザーの部位を洗い込む事で

クラッタとは思えない柔さを与えた

やはりブランドを代表する革の一つ。

クラッタ特有の表情は残しつつ

ドレープ感も楽しみたいという方に

非常におすすめなレザーとなります。

こちらは今展でお選びいただけるレザーパッチ。

そう、実はこんなにも種類があるんです。

基本的には全て馬革ですが

EBのもう一つの顔である

「カンガルーレザー」もご用意しています。

細やかなシボが特徴の

薄くしなやかでありながらタフなレザー。

最後のご紹介となる

私自身が履いて育ててきたEBのご紹介と共に

カンガルーの魅力もお伝えできればと思います。

約三年ほど履き込んだカンガルーレザー。

特に元々が「グレー」だった一足は

その原色からは考えも及ばない

フェード感のあるダークブラウンへと変貌を遂げました。

黒以外のお色は

移り変わる色彩の変化も

より深くお愉しみいただけます。

また、カンガルーレザーはホースレザーと比べて

甲に細やかな皺が刻まれるのも特徴です。

こちらはホースクラッタレザーのEB2

約1年ほど履いている靴です。

黒い皮革に鈍い艶が帯びるようになり

甲には力強いシワが刻まれてきました。

クラッタレザーは非常にタフなので

少しずつ成長を遂げていく革靴の姿を

永きに渡りお愉しみいただけます。

こちらはまだ記憶に新しい

KLASICA×EVARISTのダブルネームブーツ。

履き続けて約半年ほど経過しました。

レザーはオイルドホースショルダー

クラッタと比べて革に柔らかさがあるので

シワの付き方も細やかでドレープ感があります。

元々シボやキズが少ない綺麗な表情なので

様々なスタイルと調和してくれます。

男性はもちろん、女性にも人気のレザーです。

 

革自体の経年変化はもちろん

ソールも非常に馴染みよく変化していきます。

これらの私物サンプルもご着用可能なので

「こんなに変わるのか」と

店頭にて驚きの声を多数いただいてます。

ぜひその変貌ぶりをご体感ください。

 

以上

EVARIST BERTRAN

東京初のオーダーエキシビション

その全てをご紹介させていただきました。

引き続きInstagramでもご紹介してまいりますので

企画展中もチェックしていただけたら嬉しいです。

来週中にはオンラインオーダーの準備も整うかと思います。

気になられた方はお気軽にお問い合わせください。

次回の開催はもちろん未定

貴重な機会を存分にお愉しみいただきながら

皆様だけの素敵な一足と出逢えますように。

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