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MITTANを訪ねて

こんにちは。

リスタートしました“kakimono”。

衣服や作品の事、作り手の想いや背景、その他何でもない事まで

つらつらと書き綴っていきたいと思います。

MITTANデザイナー三谷氏の自宅件アトリエ

本日は取り扱いブランドである

MITTAN(ミッタン/ミタン)について少し書きたいと思います。

ちなみにブランド名の読み方については

ミタンでもミッタンでもお任せしますとデザイナー三谷氏は言います。

もっと言うと、日本語として正確に発音・表記する事が困難なのだそう。

なので最も正式な発音に近い“ミッタン”という形で

mienisiではお呼びしています。
 

話が逸れました。
 

もう一年近く前の話となりますが

mienisiを始めるにあたりどうしても行っておきたかった、京都にあるMITTANのアトリエにお邪魔しました。

デザイナーの三谷様、いつも窓口となって下さる木川様、またアトリエスタッフの皆皆様。

その節はお忙しいところ本当にありがとうございました。

今日はその時の事と

ブランドのご紹介とを混ぜこぜにしながら

少し綴っていきたいと思います。

(写真:在本彌生)

まずは簡単にブランドのご紹介を。

MITTAN

『MITTANは世界に遺る衣服や生地にまつわる歴史を元に

現代の民族服を提案しています。

平面的な構造を再解釈し

天然素材が持つ本来の機能性と組み合わせることで

一過性の時代の流れにとらわれることの無い

永く続く服を目指しています。』

MITTANの衣服には“永く着てもらいたい”という意思表示がハッキリと存在します。
 

MITTANに最初に出会ったのは、もうかれこれ6年以上前でしょうか。

出会った瞬間、その独特な素材感と静かな佇まいに心を打たれました。

そして更に衝撃を受けたのが、購入した物の修繕はもちろん、染め直しまでブランド側が直接手がけていると言うではありませんか。

これには本当に驚きました(今もまだ信じがたい話)。

mienisiでも染め直しのアフターフォローをご提案しておりますが、MITTANとの出会いはまさに偶然の一致。

なのでmienisiを始める上で

MITTANのお取り扱いは心に決めていた最優先事項でした。

そんな想いを勝手に抱きつつ、いざご挨拶へ。

快く迎えて下さったMITTANそして三谷氏には

今も感謝してもしきれません。

だからこそ、物を知り、行動を知り、その背景や想いをもっと深く知りたい、と

アトリエ訪問に繋がったのは必然の出来事でした。

『廃棄ゼロ』を目指すIROIROzerowasteさん、現地職人さんの裂織生地生産風景

MITTANの物作りを語る上で欠かせない要素があります。
 

一つは、皆さんすでにご存知かと思いますテキスタイルの魅力。

MITTANで使用される生地のほとんどがオリジナル企画のもの。

デザイナー三谷氏が可能な限り生産地に赴き

現地でコミュケーションを取りながら

一から生地を企画しています。

それはデザインにも作品の完成度にも現れていますが、

そこから見えるのはあくまで表面上の事実。

本質はやはり奥深くに存在します。

例えば、

  • どこまで永く着てもらえるか
    (手に取った時の感動と着用後の経年変化を踏まえた生地作り)
  • いかに生産者及びそれに関わる全ての人に貢献していけるのか
    (継続的な定番品展開=工場を存続させ技術を守るという使命)
  • どれだけ製作過程におけるロスを無くせるか
    (生地を無駄にしないパターン、破棄部分の再利用などSDGsに関わる貢献)

様々な背景がMITTANの服作りには存在します。

MITTANの新たな商品タグ

また2021年より、MITTANの商品タグが変わりました。
 

タグに記載のバーコードリーダーを読み込む事で

各商品の詳細な情報を全てご覧いただけます。

これも上記に関わる取り組みの一つであり

生地の特徴や生産背景を直接見える形にする事で

購入者の方々へよりダイレクトに情報を伝達。

=“衣服をより身近で想い深い存在”にさせて

継続的着用に繋げていこうという考えによるものです。

想いや意匠が込められた物って、自然と手放しがたい大切な物になりますよね。
 

『大量廃棄を前提とした生産構造に対する反抗』

と三谷氏は語ります。

この理念と、それに対する様々な取り組みの方向性は

ブランド立ち上げ当初から今に至るまで

全く変わっていないとお話しされていました。

全ての行動が一貫した考えの元に実行されているからこそ

MITTANの衣服は美しいのかもしれません。

藍染めの樽、MITTANアトリエにて

そしてもう一つの特徴的な取り組みが

修繕と染め直しを自社アトリエにて引き受けているという事。
 

MITTANでは他の染色工場や職人さんに任せている染めもありますが

多くの部分で染色や染め直しを自社アトリエにて手がけています。

私も未熟ながら染めに携わる身として

衣服を“手”で、また天然の物で染め直す事の大変さは実感しているつもりです。

地道な作業の積み重ねであり、一つ間違えば思うような色を出せない瞬間もあり、また正直に言って手間もコストもかかる。

様々な技術が“最効率化”を目指すべく発達し続ける現代において

ここまでアナログで非効率な作業とはまさにその流れと逆行しています。
 

しかしだからこそ

他では感じ得ない魅力が存在するのも事実。

自然が持つ奥ゆかしい色味。

独特の風合いと質感。

そして、心奪われる“経年変化”。

着る事で刻一刻と変化するその様は

人工的な加工では成しえない要素。

もちろん、地球に対してとってもエコ。

自然の中で生まれた染色・製品は

最後は土に還るのです。

そのような取り組みを

製品生産時だけでなく

着用後のアフターフォローとしても実施している事。

ここまで“永く使ってもらう事”に

誠実なブランドってあるのでしょうか。

私は唯一無二の存在だと思っています。

修繕作業中、MITTANアトリエにて

修繕においても

自分達で生産したものを自分達で直す事の強みは、沢山あります。

例えば、その物の構造を知り尽くしている事。

どのようにアプローチしていけば

製品としての魅力を損なわず、

むしろより良い方向へ導いていけるか

考察・実行できる事。

また修繕で使用する糸や生地を

その物に対して最良の素材から選ぶ事ができます。

製品と全く同じ色の糸なんて

普通は用意できないですよね。

デザイナー三谷氏の自宅兼アトリエにて
天窓の吹き抜けが心地良いダイニング

三谷氏のご自宅兼アトリエは

京都市内の古い町屋を改装した一軒家の建物。

高い天井と天窓が気持ち良いダイニングキッチン。

広々と庭を見渡せるシックな応接間。

無垢木の造りや漆喰壁、そして和紙貼りの各所が美しい渡り廊下。

各所の家具や古道具も素敵で、、、
 

MITTANの想いや取り組みについて

根掘り葉掘りお伺いしても全て答えて下さる三谷氏。

そんな居心地の良い空間とご好意に甘えて

アトリエでは延々とお話をお伺いしてしまいました。。。

随所に垣間見える三谷氏の美意識が

やはりMITTANにも静かに反映されているのでしょうね。
 
 

“良い服”には

表に見える情報以上に

目には見えない深い背景が存在しているものです。

それらを伝えていくのが私達の仕事。

服屋mienisiも気を引き締めなおし

“末永愛せる一着”を真摯にご提案していきたいと思います。

まずは、

様々な想いが込められた

MITTAN(ミッタン/ミタン)の衣達。

よろしければ店頭及びonline storeにて

新たな視点でぜひともご覧くださいませ。
 
 
 

MITTANの全アイテムはこちらからご覧いただけます

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