atelier coin展 −時を告げるモノ−

しとしと、雨降り止まぬ6月。

暑さも着々と増す日々に

そろそろ衣服だけでなく装飾具にも

意識が向き始める頃合いかと。

6月、2つ目の企画展は

十数年間想いを馳せながら

待ち焦がれていた瞬間です。

心してまいりましょう。

⠀

“atelier coin展−時を告げるモノ−”

《期間》
2023.6.23〜7.5(木曜定休)

《作家在廊日》
6.24(土)、6.25(日)

《内容》
①壁時計や照明を初めとした小物類の即売会
②各腕時計の受注&カスタムオーダー会
※オンラインオーダーも可能です。
お気軽にお問合せください。

大護さんとの出会いはかれこれ10年以上前に遡ります。

当時は、吉祥寺のとあるビルの一室、

まるで屋根裏部屋の秘密基地のようなお店を営まれており

私がそこへ恐る恐る足を踏み入れたのが始まりでした。

壁やショーケースのそこかしこに散りばめられた時計達が

カチコチ、カチコチ、カチコチと

正確に リズミカルに そして優しげに

時を刻んでいくその空間は

当時学生だった自分を強く揺さぶりました。

そして何を思ったのか、当時の私。

「いつか自分の店を持ちたいんです」
「店を始めたら何か一緒にやらせてください」

と世迷言のような話を

沢山、大護さんに。

無知故の行動力といいますか、、、

しかし言葉とは不思議なもので

その時宿った想いの火はいつまでも消えず

ついに自らの店で大護さんの企画展を開くという

素敵なご縁に恵まれたのでした。

当時と何一つ変わらない

魅力的な作品達と

優しく包み込んでくれるような

大護さんの器の大きさ。

この場を借りて感謝申し上げます。

さてさて、思い出話はこのぐらいにして

本企画展について綴っていきましょう。

今回は形もデザインも様々な腕時計達を中心に

大護さんが手作りされている小物やインテリアを取り揃えながら

イベントならではの「カスタムオーダー会」を開催致します。　

例えば。

様々な文字盤が用意されている腕時計。

これは、というお気に入りの子を探しながら

ケースの素材(真鍮orシルバー)、

イタリアンバケッタレザーを用いたベルトの色や形状、

そして文字盤の針などを合わせてお選びいただき

オーダーする事が可能となります。

また時計の裏蓋には

お好きな言葉やイニシャルなどを刻印できますので

記念品やプレゼントにも最適です。

この腕時計のオーダーはmienisi常設でも承っておりますが

今回は普段お見せできていない様々なモデルを取り揃え

皆様へ直々にお披露目できればと思っております。

そしてもう一つ。

今回の目玉となるのが

バングルウォッチのカスタムオーダーです。

こちらはブレスが革ではなく金属製の腕時計で

その名の通りバングル感覚で身につけられる

新作のシリーズです。

写真の通り

このモデルに関しては更に豊富なケースや文字盤の種類、

そして素材を用意しておりまして

ご自身の感覚でそれらを組み合わせていただき

自分だけのオリジナルウォッチをオーダーできます。

このバングルウォッチは常設販売を行なっておらず

企画展のみの取り扱いとなります。

ぜひこの機会をお見逃しなく。

（企画展期間中のオンラインオーダーは可能です）

-model『LOMO 2nd』
-material:Brass(¥36,300-) or Silver(¥44,000-)

最後に

私が個人的に愛用してるモデルをご紹介。

一つ一つ色上げされた文字盤が特徴の“LOMO”

大護さんがヨーロッパ行きの機内から見た

海の美しさ、大地の壮大さを

文字盤に落とし込んだ腕時計。

単色では表現しきれない複雑な色味を

試行錯誤を重ねて完成させたモデルです。

文字盤の表情にはそれぞれ個体差が生じ

非常にユニークな仕上がりとなるのも特徴の一つ。

店頭にお越しいただいている方の中には

私mienisi店主が身につけている瞬間を

直接ご覧いただけているのではないかと思います。

いわずもがな

“iolom”のシルバーとの相性も抜群。

ブレスレットやバングルとは異なるニュアンスを与える“腕時計”の魅力。

ぜひご体感ください。

大護さんは今年でちょうど20周年という大きな節目を迎えられます。

吉祥寺のアトリエショップ「atelier coin」には

腕時計レーベル/JOIE INFINIE DESIGNのアイテムを中心に

今もなお一つひとつ手作りで制作されている

様々な作品達が並んでいます。

見惚れするような細やかな細工と

正確に時を刻む、心地良い針の音。

つい時間を忘れて佇んでしまう

大好きな空間です。

“JOIE INFINIE DESIGN”

には

“終わらない喜びを創り出す”

という想いが込められています。

私たちの生活ととても密接な関係にある「時間」。

だからこそそれに関わる者の自負として

「時間を確認する道具」

ではなく

「時そのものを楽しむモノ」を

大護さんは意識して制作に励まれています。

作家の“温かみ”を帯びた

共に日々を過ごし、共に味わいを深めていける

そんな作品達をお楽しみください。

想いは時空を越えて。

あの時あの場所で感じた胸の高鳴りを

今の皆様に少しでも感じていただけたら。

それでは皆様、今週末店頭にてお会いしましょう。