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2025 秋冬の染め直しと修繕 −泥染め− × −recouture Kai TAKABATAKE−

−受付期間−

受付:2025.9.1〜9.30
返却:2025年1月末−2月中旬頃予定

期間中は当店購入品以外の衣服もお引受け致します。
遠方の皆様もお気軽にお問い合わせくださいませ。
 

−染色方法−

“金井工芸/奄美大島”
泥染め(濃泥茶・濃泥藍・深緋)

−価格(税抜/1piece)−

“濃泥茶”

〜100g:4,000円

〜200g:7,000円

〜400g:9,000円

〜600g:11,000円

〜800g:13,500円

〜1000g:16,000円

1000g〜:200g毎に+2500円

“濃泥藍・深緋

〜100g:5,500円

〜200g:9,000円

〜400g:11,000円

〜600g:14,000円

〜800g:18,000円

〜1000g:21,000円

1000g〜:200g毎に+3000円

 
《参考例》
シャツやブラウス:200〜400g程度
ワンピースやボトムス:400〜800g程度
アウター:700〜1500g程度
※形や素材によって異なります。

 

−染色可能素材−

綿、麻、竹、和紙
レーヨン等の再生化学繊維
化繊混やシルク・ウール素材もご相談ください
※革パーツや裏地付きの衣服は縮みや破損などにご留意ください
※撥水やパラフィンなどの特殊加工が施されている場合はお受けできかねる場合もございます

 

−色止め−

〜200g:3,000円

〜400g:4,000円

〜600g:5,000円

〜800g:6,000円

〜1000g:7,000円

1000g〜:200g毎に+1000円

着用や洗濯による色落ちを防ぐ加工をmienisiにて施します
※規定納期+3〜4週間程お時間を頂戴します
※極端な色落ちを防止する為の処置であり
色落ちや褪色を完全に断つものではございません
予めご留意ください

 

−修繕−

“by Kai TAKABATAKE”

詳しくは下部ページをご覧ください
 

※上記価格は全て「税抜」です

   

《染め直し/色補正の流れ》

−店頭受付

  1. お申込
    店頭へご希望の衣服をお持ち込みください
  2. 代金の算出
    「染色」:g数を計量してその場で算出致します
    「色補正」:上記料金
  3. お支払い
    受付時にお支払いいただきます
    ※お支払いは全て“現金決済”にて頂戴致します
  4. ご返却

−WEB受付

  1. お申込
    HPのcontact、またはInstagramよりご連絡ください
    衣服の詳細をお伺いした後、お品物をmienisiへお送りいただきます
  2. 代金の算出
    「染色」:お品物を確認して正確な代金と留意点をご連絡致します
    「色補正」:上記料金
  3. お支払い
    銀行振込または代金引換にてご決済いただきます
  4. ご返却
    ヤマト運輸或いは日本郵便(ポスト投函)にてご返送致します
    ※税抜2万円以上ご用命の場合、返送料は無料です

《注意事項》

  • 衣服は予め洗濯を行なってからご用命ください
    (染めムラ等の原因ともなります)
    ※状態によってはお断りさせていただく可能性もございます
  • お品物や生地の状態により追加料金が発生する場合がございます
  • 貴重なボタンやパーツ、付属品等は事前にお取り外しの上ご用命ください
    ※破損や紛失時における補償等は行なっておりません
  • 御用命後のご返金・ご返品等はお受けできかねます
     
  • 「泥染め」について
    ①泥染めはご着用を重ねる事で「色落ち」や「アタリ」が生じます
    ②天然染色のため、均一に染まらない場合もございます
    ③染め上がりの色味は元々の衣服の色に左右されます
     特に「新色・深緋」は仕上がりが大きく変わります
    ④0.5〜1.5サイズ程度の縮みが発生する場合がございます
    ⑤染め上がり直後は生地やボタンホールが少し硬くなりますが
     着用を重ねる事で徐々に柔らかく経年変化します
    ⑥ボタンの緩みやほつれ・穴などが見受けられる場合
     予め修繕した状態でお持ちいただく事をおすすめします
    ⑦裏地付きの場合、裏地が表地にはみ出したり破れる可能性がございます
    ⑧皮革製のパーツが付属する場合、変形や歪みや破損が生じる場合がございます。
    (例:デニムの革パッチなど)

その他、染め直しについてはこちらもご覧ください。

 

今年もこの季節がやってまいりました。

奄美大島は金井工芸が手掛ける

古代染色技法“泥染め”による染め直し。

その特徴についてはこちら

金井工芸様についてはこちら

それぞれご覧ください。

 

今回の染め直し展は新たな試みが目白押し。

各内容に変更がございますので

いつも通りと上部を読み飛ばしてしまった方は

一旦戻りまして必ずご一読を。

※特に注意事項については上部にのみ記載しておりますのでご注意ください。

 

一つ一つ、ご紹介させていただきます。

《Ⅰ》
“新色・深緋”

いわゆる“泥染め”には

2つの必要不可欠な工程が存在します。

一つは

「テーチギ(車輪梅)による草木染め」

奄美に数多く自生する

タンニンを多く含んだテーチギを煮出して染め

泥染めの下地となる“赤茶”を作ります。

そして二つ目が

「泥による媒染」

その名の通り泥染めとは

染色後の糸や布を泥の中で揉む事で

褐色の色味を定着させる独特の様から付いた名。

古代地層が眠る奄美大島の土壌には

ミネラルを多分に含んだ泥田が存在しており

他には無いまさにこの地特有の染色技法です。

今回ご提案させていただく

「深緋(こきひ/ふかひ)」は

お察しの通り最初の工程である

「テーチギ染め」を生かした染め色。

テーチギ特有の赤茶色に

コチニールによる鮮やかな臙脂を加えた

金井工芸独自の草木染色となります。

 

もちろん、店頭では写真の染めサンプルを直接ご覧いただけます。

「深緋」は衣服の元の色で

仕上がりが大きく左右されますので

「白」や「生成」の衣服をお持ちいただくのがおすすめです。

 

《Ⅱ》
“色止め”

草木染めを初めとする天然染色は

技法によって左右されるも

色落ちや褪色からは逃れられない定め。

着用を続ける事でそれが“経年変化”となり

衣服に更なる魅力を授けるのも一つの側面

ですが

染め上がり直後の濃厚な色味を

出来る限り長く愉しみたいという想いも

私自身、やはりあります。

今回mienisiがご提案する「色止め」は

色落ちの堅牢度を高め

本来の染め色をより長くお愉しみいただくためのモノ。

褪色を完全に防ぐ事は困難ですが

洗濯堅牢度の向上と色移り防止に効果がありますので

ご興味ございましたら合わせて御用命くださいませ。

※規定納期から更に3〜4週間程お時間を頂戴します

 

《Ⅲ》
“修繕 by Kai TAKABATAKE”

− Profile −

1979年福島県生まれ
2003年H15 山口県立大学院国際文化学研究科修了
2002年フィンランド・ヘルシンキ芸術デザイン大学(現アールト大学)ファッションショー『HIMO』参加し、在学中よりミュージカルやダンスの舞台衣装製作、各種イベントの衣装制作に携わる。
その後実務経験を経て2008年より東京・自由が丘にて“nucafe”をスタート。
以後、修繕からデザインリメイク、パターンワークなどを数多手掛けながら、様々な活動にも積極的に従事する

NHK「すてきにハンドメイド」講師(2013~)
パンツ専業ブランド「NEAT」のパタンナー・アドバイザー(2015AW~)
エルメスやロエベが主催するファッションショーのバックステージテーラーとして参加(2023SS〜)
元山口県立大学非常勤講師(2015)
2011年 文化出版局「シャツのお直し」共著
2015年 新星出版社「手ぬいでできちゃう!服のお直し」著
2021年 新星出版社 「おうちでできちゃう!カスタマイズお直し」著

 

修繕のスペシャリスト“Kai氏”による

衣服の「re couture(リ・クチュール)」

詳しくはこちらのkakimono(中段)をご覧ください。

 

「染め直し」と「修繕」は

mienisi立ち上げ当初からの構想でした。

“末永く愛せる一着とその方法”を

テーマに掲げる当店にとって

修繕は決して見過ごせない要素の一つ。

本企画展期間に限り

染め直しと合わせて修繕の御用命を承ります。

Kai氏の手仕事は

ただ機械的に「直す」のではなく

衣服そのものが持つ本来の美しさを

引き出しながら「創(繕)」ろいます。

9/13(土)には

Kai氏ご本人をmienisiに直接お招きしますので

修繕方法について色々と聞いてみたい方

より詳細な御要望を求めたい方は

ぜひこの在廊日に店頭までお越しください。

最後に…

毎年恒例

“染め直しビフォーアフター”

あのBGMを脳内再生していただきながら

皆様からご用命いただいた品々を

一部抜粋でお送り致します。

 

まずは泥染めの代名詞である

“濃泥茶”

素材:コットン×リネン(胸元の黒い汚れを染め直しで補正)
素材:コットン(裏地キュプラ)
素材:ウール(袖の色ヤケを染め直しで補正)
素材:ウール
素材:コットン
素材:カディコットン+α
素材:フレンチヴィンテージリネン
素材:和紙

すでに説明不要の“濃泥茶”

昨年も沢山のご用命をいただきました。

元の色が濃ければ濃い程

濃茶の色は黒に近くなります。

他に無い深みを持つ泥の茶

ぜひご参考ください。

 

そして

その泥染めに琉球藍を足した

金井工芸が手掛ける最も黒に近い色

“濃泥藍”

素材:カディコットン
素材:リネン
素材:コットン
素材:コットンリネン
素材:コットン
素材:コットン(汚れを染め直しで補正)
素材:コットン×リネン
素材:リネン×バンブーレーヨン
素材:コットン
素材:コットン
素材:コットン

殆ど黒に近い“濃泥藍”は

着用を重ねる事で藍の色が顔を出す

非常に濃厚な染め色です。

今年も是非ぜひお愉しみいただけたら。

 

生まれ変わった衣服達の姿

いかがでしたでしょうか。

1300年前から受け継がれる

古代染色技法の奥深き色と

今展初となる様々な試み。

全ては

“末永く一着を愛でる”

その為に。

 

店頭では複数の染めサンプルをご用意しております。

今年も心して、御提案致します。

どうぞよしなに。

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